大学生にまでなるとなかなかラジオ聴取や投稿に多く時間を割くことができなくなった。
学生とはいえアルバイトをやっている以上は時間に自由が利かなくなる訳だし、
朝早く起きたり睡眠を十分取って体調を万全にして臨むことが必要なため、
昔のように深夜3時、4時と起きているわけにはいかなくなったのだ。
今思うと本当に『高校生』という職業は気楽だったんだなあと。
あの頃は深夜ラジオ聴取や投稿業に合わせて好きなだけ夜更かしが出来たからね。
たとえ一睡もせずとも、高校生ならとりあえず学校に行って席に着いてさえいればいくら寝ようが成立すりわけだし。
そういう部分では大学の講義も一緒だけど、アルバイトの場合はなかなかそうはいかない。
たかがアルバイトだけど、これが社会に出るということなのかと図らずも思った。
そりゃあできればやりたくないけど生活費のためだから仕方が無い。
それでもアルバイトをやっていくうちに、
『自分にはやっぱりラジオしかないんだ』という思いがひしひしと込み上げてくる。
俺の人生、これでいいのかと。
一番、自分の好きなことができる時期に、
誰でもできるようなアルバイトを時給数百円の世界でやる。
よく社会勉強になるというけど、
それだって限度ってものがあるし、学業そっちのけでやっていたらそれこそ本末転倒になる。
それならば時間を自分の将来の為にたっぷり使った方がはるかにいいのではないか。


東京は寂しい街だ。
自分のことなんて誰も見てくれやしない。
だからこそ自分から声高に存在をアピールする必要がある。
このままでは人ごみに埋もれてしまいそうだ。


ここでいうラジオとは『文筆』と『お笑い』のことを指す。
だから僕は再び投稿に人生を掛けたいと思った。
かといって、それがすぐさま職業に直結するとは限らないが、
やらないでおくよりはやっておいた方がはるかに良い。
人生、何がきっかけで道が開けるか分からないし。


『自分にラジオの他に何があるんだ』って
この一年と八ヶ月間捜し求めてきたけど、結局、答えは見つからなかったよ。
唯一の答えはもう既に出ていたようだから。