第一章

浦田良介は、基は『週刊ベースボール』やTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』『オセロ中島の黒真珠夫人』『極楽とんぼの吠え魂』、CBCラジオ『石川梨華のちゃんちゃか☆チャーミー!』にて細々と趣味程度に活動するごく普通の投稿者であった。
どれくらい普通で純粋だったかと言うと、
爆笑問題カーボーイ』でYAS5000賞(その回の最優秀投稿者)を受賞したり、
極楽とんぼの吠え魂』の企画で山本の私物(CD)を獲得したり、
オセロ中島の黒真珠夫人』で自分のネタから派生したコーナーが出来たり、直筆サインをもらったりしただけで、
ラジオの前で飛び上がるぐらい喜んでいた程である。
しかし、ある聴取率週間の時に偶然聴いた、
ニッポン放送知ってる?24時。』にハマり、
興味本位で投稿を始めたことが後の浦田の投稿者人生を大いに変えることとなる。
当時、浦田良介15歳。
高校1年の冬のことだった。
その日もしんしんと積もる雪をよけながら自転車を漕ぎ、いつも通り向かっていたことだろう。
孤独で居場所の無い学校に。
はたまた行くふりをして駅のトイレの個室へと。