序章

浦田良介は、かつて天才ハガキ職人として名を馳せた。
しかし、全盛を誇っていた高校三年の春、
受験勉強に専念するためにそれまで行っていた投稿、執筆を完全廃業。
中学三年の夏から続けていた投稿活動を事実上引退する。


実働3年。
通算採用回数266回。
それまでに携わったラジオ番組(雑誌)、28番組+2雑誌。


これが投稿者としての浦田の生涯成績だ。
また大学入学後、役者を目指して劇団に入るも、ある出来事をきっかけにその道も諦めてしまう。
やることが無く、ただただ家に籠るだけの毎日。
誰か殺してくれないか。