自転車に乗って遅刻しちゃいそうなんだ今日は

ここ最近、酒が飲みたいなぁと思ったときは、
三ツ矢サイダーで代用するようにしている。
だから、ここ一年間で酒は片手で数えられるぐらいしか飲んでないと思う。
何故、炭酸飲料で済ませるかというと、まず酒を飲んで酔ってる時間がもったいないし、何より体に良くない。
あと金も掛かる。
それなら三ツ矢でさくっと済ませちゃおって話。

三ツ矢サイダーは思い入れのある飲み物だ。
特に三ツ矢のCMは大好きだった。
GOING UNDER GROUNDの「ハートの奥に降る雨、抱いて僕らは旅に出る」という爽やかなテーマソングに
成海璃子東海林愛美ら扮する女子高生の淡い恋心が描かれ、
テレビ、ラジオ共に15秒という短さだがそれ以上に響くものがあった。

しかも、当時聴いていたラジオ番組のスポンサーだったものだから、
毎週月曜〜木曜まで、更に聴き返す度に三ツ矢のラジオCMを聴いていた為、
嫌でも三ツ矢サイダーを飲みたくなったものだった。
それでも金が無いもんだから、月に何度か買って飲む程度で、それほど依存していたわけではなかった。
しかし、ある時その番組内でネタ(三ツ矢の新しいキャッチコピー)が採用されたら三ツ矢1ケースをプレゼントという企画があったときは、
ファンとしては夢の話だったのでここぞとばかりに大量のメールを送りつけたことを覚えている。
その結果、500mlの三ツ矢5ケース計120本が家に届き、
三ツ矢飲み放題状態になったときは何か芸能人になったような気分だった。
これは、よくTVで芸能人が○○が好きでよく食べるんですよ〜などと公言したらその会社から大量に商品が送られてきたなどというエピソードを耳にするため。
特にケースごと送られてきたことは子どもながらに嬉しかった。
あのワクワク感は半端ない。
ダンボールを開けたらところ狭しと三ツ矢が並べられてあるあのドキドキ。
先ほど子供ながらと述べたが、冷静に考えたらいい年した高校二年生がである。
それほど、当時の三ツ矢には勢いと魅力があった。

今、手元にある三ツ矢サイダーは当時のものと同じ味のはず。
だが、何処か決定的なものが違う気がする。
それは三ツ矢自体にではなく、
持つ側の人間のペットボトルを握る力の込め具合にある。
つまり、未来に希望を持っているかそうでないかだ。