思い出すほどではないが、
この一年は本当に良い事が無かった。
びっくりするぐらい何も思い出せない。
誰かと楽しく喋った記憶も無いし、
つるんだことも何処かに遊びに行くことも無かった。
ただただ何も無い毎日を消化するだけの一年だったように思う。
寂しくないと言ったら嘘になるが、
自分の今までの人生を考えると、こうなって当然。
むしろ自分が普通の有り触れた大学生活を歩むことなどあり得ないのだから、
そう考えると妙に納得されられる。
ただ、自分がどんどん卑屈になっていくのが目に見えるようで、
なんだか哀しくなった。
普通の人が味わう当たり前の幸せを一秒たりとも感じることができないのかと。
二十歳といえば一番脂が乗ってる時期なのに、
自分は一体、何をやっているのだろうと。
言い訳にしたくない部分もあるけど、
矢張り、もしこうだったらああだったらという思いが拭えなくて悔しく思う日が今でもある。
上京一年目は、無知な自分には正直辛かった。
もうね、思い出したくないよ。
色々有り過ぎて。