気がつけば

この一年、大学でひとつも喋っていない。
無論、去年一年間をちっぽけな夢(当時)の為に捨てたのだから無理はないとはいえ、
矢張り劣等感は半端ない。
もう、楽しそうにキャンパスを歩いてるカップルとか見ると本気で殺意が沸いてくるし、
『お疲れ〜』とか言って馴れ合ってる奴らには本当に吐き気がする。
自分がコミュニケーション能力や人間関係を築く能力が著しく欠如しているということは、
去年の失敗で十分証明された。
ああいう利害を見越しただけの薄っぺらい人間関係が自分にはどうしても理解ができなかったし、
ひたすらイケメン高身長に媚びる姿も自分には気持ち悪かった。
もう僕には憎しみしか見えない。
自分という人間に誰一人として振り向いてくれない。
不細工で背が低くて華奢で吃音を持つ自分なんてこうやって文にして書いてるだけで気持ち悪いのに、
現実で誰が振り向いてくれようか。
最近、バイト先で同世代の女の子と一緒になる機会が何度かあったけど、
もう劣等感が激しくてろくに喋れなかった。
どうせ吃るしキモい奴なんだろうって。