東京情報大学殺人事件〜起〜

平井教授「あーあー夢で逢えたらいいなー君の笑顔ときめいてー夢で逢えたらいいなー夜の波を越えてゆーくよー」
村川きゅん「銀杏サイコーだぜぇーーー!」
平井教授「君にー好きな人がーいたらー悲しいけどー君を思うことがーそれだけが僕の全てなーのさー」
村川きゅん「童貞わっしょーい!!」


えっちゃん隊員「・・・ということなんです。」
真中たん「なるほど。これは大変ですな。」
えっちゃん隊員「このままでは、奴らによってクリスマスソングを全部銀杏BOYZの曲に変えられてしまいます。」
真中たん「というと?」
えっちゃん隊員「ですから、たとえばですよ?真中たんが恋人と街にデートに出かけたとします。」
真中たん「その時点でありえないじゃないの。」
えっちゃん隊員「だから例えばの話です。そんでですね、普通だったらそりゃあクリスマスですから、山下達郎のあの名曲とか、いろいろ流れてて、綺麗なイルミネーションも手伝っていかにもクリスマスって感じがしてロマンティックじゃないですか。」
真中たん「確かにね。」
えっちゃん隊員「それが、奴らによって全て銀杏の曲にすり替えられたらどうなりますか。」
真中たん「やばいねそれは。」
えっちゃん隊員「考えてみただけでぞっとしますよ。だってあの銀杏ですよ!?この神聖な夜に街中にあれが流れると思うと…いや、確かに銀杏の曲は率直な男子の気持ちを歌っていて、いいと思います。でも、時と場合ってものがあると思うんです。」
真中たん「『童貞、バンザーイ!』とか流れるわけね。」
えっちゃん隊員「そうなんす!」
真中たん「ま、それはそれで面白いけどね。」
えっちゃん隊員「いや全然面白くないっす。」


平井教授「どーだね、村川きゅん。」
村川きゅん「いやー最高っす。」
平井教授「これで『銀杏をクリスマスソングに採用しよう作戦』は残すところあと東京だけになったな。」
村川きゅん「いやーやっとっすねー。後期返上で日本全国周った甲斐がありましたよ。」
平井教授「ああ、でも、まだ気は抜けないぞ。日本の首都・東京だ。本番はこれからと言っても過言じゃない。」
村川きゅん「はい。」
平井教授「いいか、全てのカップルのムードをぶち壊しにするまで、俺たちの任務は終わらないんだ。だからだ、日本で最も栄え、人口の多い最後の砦・東京都に絶対に負けてはならぬぞ。いいな?」
村川きゅん「はい!」


えっちゃん隊員「あー、やばいっす。真中たん。奴らがとうとう東京都に侵入してきたようです。」
真中たん「なにい?本当か!?」
えっちゃん隊員「マジっす。」
真中たん「でも何でそんなことがわかるんだ?」
えっちゃん隊員「へへー、こんなこともあろうかと、村川きゅんの朝食にえっちゃん隊員特製ミニ胃カメラを混ぜておきました。」
真中たん「胃カメラ?」
えっちゃん隊員「ただの胃カメラじゃないんす。実はえっちゃん特製胃カメラにはセンサーが搭載してありまして、このモニターに奴らが今どこにいるかを自動的に知らせてくれるってゆー機能があるんす。」
真中たん「ほほう、なんかよくわかんないけど、凄いじゃないの。」
えっちゃん隊員「てへへー、なんてったって電気通信大学大学院修了ですからね。」
真中たん「そ、そうなんだ。」
えっちゃん隊員「あーやばいっす。緊急事態っす。奴らが明治神宮球場に突撃したようです!」
真中たん「何だって?明治神宮といえば、」
えっちゃん隊員「東京6大学野球。・・・ということは…」
真中たん「ずんぐりむっくり王子が危ない!!行くぞ!」
えっちゃん隊員「はい!」


ずんぐりむっくり王子「カントクー、まだー?」
蓮佛カントク「いやぁ、もう少しで来るはずなんだけどなぁ。」
ずんぐりむっくり王子「忘れられてるんじゃないのー?カントク、ちょっともう1回電話掛けて確かめてみてよー。」
蓮佛カントク「えーちょっとは我慢しなさいよ。」
ずんぐりむっくり王子「あーお寿司お寿司お寿司ーーー!お寿司食べなきゃ元気が出ないーーーー。」
蓮佛カントク「もう仕方ないなぁ。じゃあちょっと確かめてくるから、その代わり今日はちゃんと投げなさいよ?宿敵・慶央戦なんだから。」
ずんぐりむっくり王子「わかってますってー。」
蓮佛カントク「ありゃ、ここ電波悪いなー(はける)」
ずんぐりむっくり王子「は〜あ、慶央とかマジ楽勝なんだけどー。どうせ今日もおいらっちの独壇場でしょ。なんてったって、世界のずんぐりむっくり王子なんだもーん。あははー。」


真中たん「ひょえー。さみー。」
えっちゃん隊員「我慢してくださいよ。ほら、もうすぐで着きますから。」
真中たん「あーだりー。」
えっちゃん隊員「何言ってるんですか?日本国民のクリスマスのためでしょ。」
真中たん「そうだけどよー。」
えっちゃん隊員「ほら、あそこっす。あれが神宮球場っすよ。」


ずんぐりむっくり王子「あー腹減ったぁ。お寿司まだかなぁ。」


ドアが開く音


ずんぐりむっくり王子「あ、来たかな。もう遅い〜。寂しかったぁ〜・・・・・って、うわああああああああああああああああ。」


えっちゃん隊員「あ、お昼の時間だ。」




勝手に続く





【登場人物】
真中たん…東京情報大学1年生。演劇研究会所属。今季の修得単位数は4。
えっちゃん隊員…大阪経済法科大学中退。自称:電気通信大学大学院修了。普段はキャットモンキーのボーカル担当。
平井教授…東京情報大学教授。専攻は手鏡学。
村川きゅん…熊本学園大学附属高等学校3年生(1留)。元演劇部。
ずんぐりむっくり王子…灘稲田大学スポーツ健康科学部1年生。硬式野球部所属。言わずと知れた夏の甲子園優勝投手。
蓮佛カントク…灘稲田大学硬式野球部監督。実の娘は女優の蓮佛美沙子