友達の歩んだ道

今日、他の科の友達から、
中学の頃の友達が、とある高専に入学し直したと聞かされた。
その友達とは、去年辺りから急に連絡がとれなくなり、
しばらく会ってもいなかった。
だから、前々から「あいつ何してんのかなぁ?」と思っていたけど、
今回この話を聞いてマジでびっくりした。
…その友達は、本当によくわからないヤツだった。
まずそいつは、意中の高校に入ったのにもかかわらず、
わずか4ヶ月余りで高校を辞めた。
そいつが高校をサボっているということは友達からも聞かされていたけど、
まさか辞めるとはと衝撃を受けた。
夏休みも終わりにさしかかった頃だった。
そのとき、僕はまず「ゲーム」が原因かと思った。
そいつはクールで整った顔立ちからは想像もできないぐらいのゲームヲタで、
僕がたまに家に遊びに行くと、いつもゲームをやっている最中で、
よく「お前もやる?」と誘われ、一緒にやっていたのを思い出す。
そんな〝よくわからないアイツ〟が、
高専に、しかも辞めて2年も経った今、
入り直したなんて本当に凄いって思った。
確かに高専なら、大学にも編入もできるし、
卒業すれば短大卒業程度の学士は得られる。
そいつは、結果的に2浪して入った形になるけど、
これなら入り直す価値があるなって思った。
そいつは、同い年だけど自分なんかよりも数倍、
いや何十倍も大人だなって思った。
「人生にはいろいろな道がある」
これを思い知らされた。
そのことを考えると、
僕も浪人してでも第一志望の高校に行くべきだったのか?
という思いが頭をよぎるけど、
もう3年だし、その思いは捨てなくちゃいけない。
あとは大学で取り戻すしかないって思う。
そんな僕には今、
少なからずか「夜間主の大学に行きたい」という思いがある。
親には反対されてるけど、
なにも昼間の大学に通ってキャンパスライフを堪能するだけが
全てじゃないって思うし、
昼間に通おうが夜間に通おうがそれもそれで人生。
何も“普通”とか、“当然”とかいう言葉に拘束される必要はないのだ。