こりん星

…俺は、こりん星に生まれてくるべくして生まれてきたのだ。
俺はつくづくそう思う。
こりん星に生まれ育って二十余年。
「…一体俺はどこで道を間違えたのだろうか。」
中学、高校とエスカレーター式で有名私立大学の
付属に上がったまでは良かったのだが、
途中で引きこもりが高じてもエリートコースからもろくも転げ落ち、
進学率ほぼ100%のこりん☆こりん大学の学内推薦がとれず、
当然、一般で大学に入れるほど勉強をしていなかった俺は、
めでたく浪人。
一年間を予備校で過ごすことになる。
予備校へは、親に「どうしても、こりん☆こりん大学に入りたいんだ!」
と頭を下げて通わせてもらった。
しかし、そんな親の期待とは裏腹に、
勉強そっちのけで遊びほうけ、
調子に乗って彼女まで作り、
毎日豪遊三昧だった。
(もちろん、途中で遊んでいることが親にばれ、こっぴどく叱られた上に、
彼女とも別れさせられたのは言うまでもない。)
そんな俺も、
1年間真面目(?)に勉強した結果、
第一志望のこりん☆こりん大学商学部×、
第二志望のフルーCHUタルト大学社会学部×、
そんでとりあえず受けた滑り止めのウキウキりんこだプー学院大学商学部
なんとか合格し、若干不本意であったが、
ウキりん学院大に通うことにした。
そんな俺も、今年で4回生、
就職活動もそろそろ正念場といったところか。
無論、三流大学にしか入れなかった俺を拾ってくれるような企業などない。
卒業したって、ニートになることが目に見えている。
それでも、高い学費を払ってまで大学に行かせてもらっているのだから、
どこでもいいから就職はしておかないと親に合わせる顔がない。
だけど、こんなダメダメな俺が就職なんてできるのだろうか…。
絶望的な思いで、夜道を歩いていると、
ふと一枚の紙らしきものが落ちているのが見えた。
なんだこれ?
目を凝らして見てみると、
何やら何かの勧誘ぽいものだった。
「あなたも金の星、地球で大もうけをしてみませんか?」
ん?…ち、地球?
地球といえば、天下の小倉優子様が
ご活躍されている星ではないか!?
さらにチラシを読み進めていくと、
なんとも興味深いことが綴られていた。
「特にぃ日本はとってもこりんこりんでぇ〜。こりんここりん!
お金がこりんこりんこ!!byゆうこりん
なんとも奇怪な文章であったが、
ゆうこりん様らしい文章だな。」と
さほど気に留めず読んでいった。
「日本で金を稼ぐにあたって、ターゲットにするべき民族は、
そう、ヲタクだ。そして、その日本のヲタクから金をせびるために
必要なものは、萌え。ジャパニーズ萌えだ。
これさえあればヲタクはころころ釣れる。
我がこりん星の英雄・小倉優子様もこの「萌え」と「癒し」を駆使し、
更には「不思議ちゃん」というジャンルを確立し、
今や各テレビ局からひっぱりダコの
日本を代表するアイドルとなっている。
「萌え」で億万長者。
これほどおいしい話はない。
さあ、あなたも夢の億万長者に!!」
たまーに朝刊なんかの広告に入っている、
「このナントカ石を持ち歩いていたら宝くじで高額賞金を手に入れた!」ばりに
うさんくさい話ではあったが、
就職に困っていた“俺”の耳にはそんなものは届くはずはなかった。
「そうか、地球か。日本か、、。ヲタクか、、、。萌えか、、、、。
これしかない!これしかない!!
そうだよ、どうせ俺はこの星ではどこにでもいる落ちこぼれだ。
でも、異星に行けばそんなこと分かりっこないし、関係ない。
この星で一生くすぶっているよりは、
他の星で何かでっかいことをやった方が絶対にいい!
小倉優子様も、聞くところによると
この星では周りから随分とウザがられていたようだけど、
地球に行ったら、トップアイドルまでになってるし。
俺だって、地球に行ったらもしかしたら今とは立場が逆転するかもしれない…。
よーっし、待ってろよ!日本のヲタクども!!」
“俺”は、そう決心し、
いつも通り、近所の公園で野宿をした。








って、なんだこの話!!
意味わかんねー。
誰か続き書いてください(苦笑)